不動産一括査定の仕組みとは?メリットやデメリットも解説
不動産売却を検討している方にとって、とくに気になるのは査定価格の結果でしょう。
1度の申し込みで複数の不動産会社の査定結果がわかる「一括査定」もありますが、一括査定にはデメリットもあるため、利用するかどうかは慎重に決めなければなりません。
今回は、一括査定とは何か、その仕組みやメリット・デメリットを解説します。
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不動産の一括査定の仕組みとは
不動産会社によって査定の基準が異なるため、同じタイミングで複数の不動産会社に査定を依頼すると、査定額に数百万円単位の差額が生じる場合があります。
そこで、複数の不動産会社による査定を同時に受けられるサービスとして注目されているのが、不動産一括査定サイトです。
まずは、一括査定の仕組みについて解説します。
一括査定を利用すると複数の不動産会社に査定依頼できる
不動産の一括査定とは、不動産査定を希望する方を対象として、複数の不動産会社に対してまとめて査定依頼をおこなえるサービスです。
一般的な不動産売却では、売主がみずから近隣の不動産会社の情報を調べ、1社ごとに個別の連絡をとって査定を依頼する必要がありました。
しかし、一括査定サイトを利用して不動産の情報を入力すると、自動的に複数の不動産会社とマッチングがおこなわれ、複数社からの査定結果が届きます。
一括査定の利用時に必要な物件情報
一括査定を利用する場合に入力する必要がある物件情報は、「土地面積」「建物面積」「住所や居住階数」「築年数」「構造」の5項目です。
また、不動産会社の査定結果を受け取るために、日中に連絡がとれるメールアドレスや電話番号の入力も求められます。
入力した情報は、一括で複数の不動産会社に転送される仕組みとなっており、入力した物件情報をもとにして机上査定がおこなわれます。
一括査定の申し込みから売却価格を知るまでの流れ
一括査定を申し込む場合は、まず一括査定サイトにアクセスして、物件情報と電話番号などの連絡先を入力しましょう。
一括査定サイトの利用料金は、原則として無料です。
情報の入力が完了すると、複数の不動産会社から査定結果の連絡が届くため、査定価格などを確認しながら依頼する不動産会社を選びます。
依頼した不動産会社による訪問査定を受け、最終的な査定価格を確認し、担当者と相談しながら売却価格を決めるのが、一括査定サイトを利用する場合の基本的な流れです。
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不動産の一括査定を利用するメリット
不動産の一括査定は、画期的なサービスであり、多くのメリットがあると話題になりました。
ここでは、一括査定を利用する具体的なメリットについて、3つの項目から解説します。
不動産一括査定にはデメリットもありますが、まずはユーザーがどんなメリットを得られるのかを確認してみましょう。
一括査定のメリット①複数社による机上査定の結果が簡単にわかる
一括査定サイトは、無料で使えることにくわえて、複数社による机上査定の結果が簡単にわかることがメリットです。
不動産の立地や築年数といった簡単な情報をもとに、現地調査なしでおこなう査定のことを机上査定といいます。
一括査定サイトを利用しなくても、複数の不動産会社に机上査定を依頼できますが、その場合は1社ごとに連絡をとり、個別に物件情報を伝えなければなりません。
一括査定なら、物件情報を1度入力するだけで複数社に机上査定を依頼できるため、査定依頼の手間を省きたい方はメリットを感じやすいでしょう。
一括査定のメリット②売却価格の相場を把握できる
複数の不動産会社による査定価格を確認できるため、平均をとると売却価格の相場を把握できることも、一括査定のメリットです。
たとえば、多くの不動産会社が4,000万円~4,500万円の間で査定結果を提示している場合は、この金額の範囲内で売却できる可能性が高いでしょう。
ただし、一括査定で比較できるのは、訪問査定と比較して精度が低い机上査定の結果だけです。
正確な査定価格を知るために訪問査定を依頼してみると、机上査定の平均とはかけ離れた査定価格が提示される可能性もあります。
一括査定のメリット③同一条件で複数の不動産会社を比較できる
複数の不動産会社に対して、同一の物件情報を提示して査定を依頼できることも、一括査定を利用するメリットです。
不動産の査定価格は、細かな条件によって大きく変動するケースがあります。
個別で複数の不動産会社に査定依頼をおこなった場合、特定の不動産会社に一部の条件を伝え忘れてしまう可能性があり、そうなると公平な査定結果を確認できません。
一括査定なら、すべての不動産会社に対して同一の情報を提示できるため、ケアレスミスを防いで公平な査定結果を比較できるでしょう。
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不動産の一括査定を利用するデメリットとは
一括査定にはメリットがありますが、それらのメリットを無にさせるようなデメリットが潜んでいることには注意しなければなりません。
ここでは、一括査定を利用する場合の注意点を3つ解説します。
メリットだけでなく、一括査定の仕組みが生み出すデメリットにも目を向けながら、一括査定を利用するかどうかを慎重に検討しましょう。
一括査定のデメリット①しつこい営業電話がかかってくる
一括査定に登録している不動産会社は、一括査定を利用した売主に営業をかけ、自社で媒介契約を結ばせるために一括査定を利用しています。
仮に5社に対して一括査定を依頼した場合は、5社すべての担当者から営業電話がかかってくるものと考えましょう。
都心で立地の良いマンションや、築浅の一戸建てといった物件は売却しやすいため、とくに熱心な営業電話がかかってくる可能性が高いです。
不動産会社によっては、営業担当者の給与を業績連動型に設定している場合もあるので、しつこい営業電話にストレスを感じる可能性もあるでしょう。
一括査定のデメリット②査定価格と売却価格が同じとは限らない
一括査定を依頼した場合に提示される査定価格は、あくまでも不動産会社がつけた評価額にすぎず、査定価格が売却価格になるとは限りません。
悪質な不動産会社は、割高な査定価格であることを知りながら、あえて高額な査定をおこない、媒介契約を勝ち取ろうとすることもあります。
そのような不動産会社を利用すると「5,000万円と査定されたのに、実際の売却価格は4,000万円にしかならなかった」といった問題が起こりやすいため、注意しましょう。
一括査定のデメリット③個人情報を開示しなければならない
一括査定は匿名で利用できないため、サービスを利用するにあたって個人情報を開示しなければならないこともデメリットです。
不動産会社としては、不動産を売却する見込みのある売主へのサービスの一環として査定をおこなっているため、素性が不明なユーザーの査定依頼には対応しません。
一括査定の場合、信頼できる不動産会社かどうかを判断できない状態で、住所や本名、電話番号などの個人情報を提供することになります。
万が一、悪意ある不動産会社が一括査定サイトに紛れ込んでいた場合、個人情報を悪用されるリスクもあるのです。
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まとめ
不動産の一括査定とは、複数の不動産会社から同時に査定を受けられる仕組みのサービスです。
簡単に相場を把握できることなどはメリットですが、一括査定にはいくつかのデメリットもあります。
営業電話に悩まされたり、個人情報が流出したりするリスクもあるため、一括査定の利用は慎重に検討しましょう。
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