家の売却前にホームステージングはやったほうがいい?メリットや効果を解説

売却コラム

家の売却前にホームステージングはやったほうがいい?メリットや効果を解説

売却予定の物件をおしゃれに飾り付けることで、購入希望者に対してより魅力的にアピールできる手法である「ホームステージング」をご存じでしょうか?
ホームステージングは、家をより効果的に、より有利に売却しやすくなるため、近年注目されています。
この記事では、ホームステージングとはどんな取り組みなのかや、期待できる効果とメリット、費用相場などを解説します。

この記事の執筆者

このブログの担当者 木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

家を売却する際におこなうホームステージングとは?

家を売却する際におこなうホームステージングとは?

家を売る際は、できるだけ早く、できるだけ高く売りたいと思うのが、多くの売主の心情でしょう。
それを実現させるための方法の1つが、これから解説するホームステージングです。
まずはホームステージングとは一体どのような手法なのか、なぜ日本で注目されているのかを、簡単に解説します。

モデルルームのように物件をコーディネートして良い印象を生み出す手法

ホームステージングとは、売却を希望する物件をモデルルームのようにコーディネートし、より魅力的に見せる手法です。
具体的には、その物件での生活がイメージできるように、室内の家具や配置を工夫し、おしゃれな小物や照明でコーディネートすることで、売却活動を促進するサービスです。
もともとは1970年代のアメリカで始まった取り組みですが、内見の増加や売却活動の短縮につながる効果が見込まれるため、近年日本でも導入事例が増えている注目のサービスです。

アメリカではホームステージングによって物件が高く売れるとされている

本場アメリカでは、ホームステージングを活用して売却活動をおこなった物件は、通常よりも6%以上高い価格で売れたという調査結果があり、その効果が認められています。
物件を魅力的に見せるための装飾をおこなうことで、通常の売却活動に比べて物件を引き立てやすくなり、その物件で生活する具体的な姿もイメージしやすくなると考えられます。
内見する購入希望者は、購入するかどうかを6秒で決めるとも言われていることからもわかる通り、物件を魅力的に見せる演出は重要です。
適切にホームステージングを行えば魅力的な物件の写真も用意でき、内見希望者の増加につながるだけでなく、売却活動の期間を短縮する効果も期待できるでしょう。
中古物件の市場が活発化している現状において、効果的な施策として注目されています。

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家の売却時にホームステージングをおこなうメリットや期待できる効果

家の売却時にホームステージングをおこなうメリットや期待できる効果

すでにご紹介した通り、物件を魅力的に演出して見せるホームステージングは、購入を検討している人々に効果的にアピールできる点がメリットです。
ここからは、その他に期待できる効果やメリットについて解説します。

内見希望者が増やすくなる

室内に配置する家具や小物、照明などを整え、モデルルームのようにおしゃれに飾り付けた写真を用いることで、通常よりも内見希望者に対して効果的にアピールできます。
その結果、内見希望者を効果的に集めやすくなるでしょう。
とくにインターネット上では、公開されている物件の写真や情報が充実しているため、実際に内見をする前に購入候補の物件をある程度絞り込むことが可能です。
ホームステージングによって魅力的な物件写真を用意できれば、ほかの物件よりも効果的にアピールしやすく、差別化を図ることができるでしょう。
近年は、バーチャルリアリティ(VR)技術を用いた擬似的かつリアルな内見システムを提供している不動産会社も存在します。
CGを用いてVR内見に対応するバーチャルホームステージングを活用すれば、最新技術を利用したアピールにも効率的に対応できるでしょう。

物件での生活をイメージしやすくなる

プロによって装飾された物件は、購入希望者や内見者に対する印象を良くするだけでなく、その物件に住んだ場合の生活を具体的にイメージする効果も期待できます。
実際に自分がその家に住んでいる姿のイメージが魅力的であるほど、住みたい気持ちが自然と高まり、購入を決断するための大きな後押しとなるでしょう。
おしゃれでありながらも生活感を感じさせない演出は避け、日々の暮らしを意識した家具や小物を取り揃えることで、より具体的に購入後のイメージを持ちやすくなる効果が期待できます。
あらかじめインテリアテーマのパターンを複数用意し、購入希望者の好みに合わせて適宜対応するなどの演出も効果的でしょう。

物件が売れやすくなる

物件を魅力的に演出し、購入後の暮らしのイメージをうまく伝えられれば、物件が売れる可能性が高まります。
販売期間の短縮は、売主にとって大きなメリットです。
家の売却においてもっとも大きな懸念点の1つは、早い段階で買主を見つけられるかどうかです。
買主が見つからず売却活動が長引けば、不本意ながら売却価格を下げなければならないケースも出てくるでしょう。
販売期間が長くなるほど、「何か売れない理由があるのでは?」と勘ぐられる可能性も高まります。
ホームステージングを利用すれば、そうした不安を払拭できるだけでなく、想定よりも高く売れる可能性を高める効果も期待できます。

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家売却時のホームステージング費用の相場はどのくらい?

家売却時のホームステージング費用の相場はどのくらい?

さまざまな効果やメリットが期待できるホームステージングですが、実施するには具体的にどのくらいの費用が必要になるのでしょうか?
ここからは、おおよその費用相場を解説します。

ホームステージングの費用は実施方法や内容によって変化する

ホームステージングにかかる費用は、実施方法や内容によって大きく異なります。
たとえば、売主自身がDIYで対応すれば、手間はかかりますが少ない費用で済ませることができます。
一方、専門業者に依頼する場合は相応の費用が必要となります。
専門業者に依頼する際は、大きく分けて居住しながらのケースと空き家のケースの2通りがあります。
それぞれの費用相場についてご紹介します。

居住しながらの費用相場は5万円以上

マイホームを売り出す場合、現在住んでいる家に対する依頼となります。
その際の費用は、5万円以上が目安です。
実際に住んでいる家に対して装飾をおこなうため、1からインテリアを用意する必要がなく、家のなかにある家具や小物を積極的に活用できます。
これにより、比較的少ない費用で対応が可能です。
実際に使用している家具を用いた装飾になるため、購入希望者に日々の暮らしをイメージしてもらいやすいというメリットもあります。

空き家の場合の費用相場は15万円以上

空き家になっている物件が対象の場合は、レンタルなどを用いてインテリアを1から用意しなければなりません。
その際の費用は、3か月のレンタルで15~30万円程度が目安となります。
また、建物全体を装飾する場合は、100~200万円といったより大きな金額が必要になるので注意が必要です。
依頼する業者によってレンタルするインテリアが異なるため、費用に幅が出る可能性が高いです。
見積もりをしっかり確認したうえで、依頼先を決めるよう心がけましょう。
費用を抑えるために、リビングやキッチンなど特定の部屋だけを装飾する方法も効果的です。
予算に応じて、柔軟に検討しましょう。

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まとめ

ホームステージングとは、売り出したい家を魅力的に見せるための装飾です。
物件での生活をイメージしやすくするほか、内見希望者の増加や物件が売れやすくなる効果が期待できます。
必要な費用は手段や内容によって変化しますが、居住しながらの場合は5万円から、空き家の場合は15万円からがおおよその相場となります。


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