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マンション購入時に知っておきたい「築浅物件」のメリット・デメリット

購入コラム

マンション購入時に知っておきたい「築浅物件」のメリット・デメリット

中古マンションのなかでも、築年数の浅い「築浅物件」は、新しくきれいなマンションを、新築マンションより安く購入できるため人気があります。
しかし、マンションは高額な買い物であるため、メリット・デメリットの両方を把握したうえで検討することが大切です。
今回は、「築浅」の定義や、築浅マンションを購入するメリット・デメリットについて解説します。
マンションの購入をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の執筆者

このブログの担当者  木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

マンション購入時に知っておきたい「築浅」の定義

マンション購入時に知っておきたい「築浅」の定義

マンションのチラシや不動産情報誌などで売り出し中の物件の情報を見ていると、「築浅」という文字を目にすることがあります。
築浅とは、文字どおり、築年数が浅いことを意味していますが、そもそもどれくらいの築年数を指すのでしょうか。
そこでまずは、「築浅」の定義について解説します。

築浅物件とは

築年数が何年までのマンションを「築浅物件」と呼ぶのかについて、実は明確な定義はありません。
不動産会社によって、1年、3年と基準はさまざまで、なかには築年数10年のマンションを「築浅」としているケースもあります。
しかし、消費者におこなったアンケートや、不動産情報サイトを参考にすると、築年数5年以内の物件を「築浅」と呼ぶことが多いようです。

新築物件と異なるポイント

マンションのなかには、築年数1年以内で「築浅物件」として売り出しているケースもあります。
築年数1年となると、新築物件と変わらないのではないか?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、築年数1年以内の物件であっても、新築物件と築浅物件には大きな違いがあります。
なぜなら、「築浅」は不動産会社によって基準が異なるのに対し、「新築」には、以下のように明確な定義があるためです。
建設工事の完了から1年以内で、かつ、人が住んだことのない建物
つまり、新築してから半年の物件でも、人が入居したことがある物件は、「新築」の定義から外れてしまうのです。
また、だれも入居したことがない物件であったとしても、新築してから1年を超える場合は、「築浅」となります。
新築してから1年が経過しても入居者が現れなかった理由としては、立地条件や周辺環境、販売価格などが購入希望者の条件に合わなかったのかもしれません。
しかし、マンションに求める条件は人ぞれぞれです。
とくに築浅のマンションは、新しくきれいな物件をお得に購入できるため、少しの値下げで購入希望者が多数集まる可能性があります。
現在検討しているエリアで希望する条件に合った築浅物件が見つかったら、早めに購入を検討することをおすすめします。

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築浅のマンションを購入するメリット

築浅のマンションを購入するメリット

では、実際に築浅のマンションを購入した場合、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。
そこで次に、築浅マンションを購入する4つのメリットについて解説します。

メリット1:新築物件より安い価格で購入できる

マンションは、築年数の経過とともに、価格が下がるのが一般的です。
築浅物件は、新築したときより年数が経過していることや、人が住んでいた家であることなどから、ほとんどの場合、新築より安い価格で購入できます。
築浅は、建物の性能や見た目は新築とほぼ変わらないのに、新築よりお得に購入できる点が大きなメリットです。
新築のマンションを購入するのは、予算的に難しいという方でも、築浅のマンションであれば手が届くかもしれません。

メリット2:設備が充実している

最近のマンション購入者は、使い勝手やセキュリティ面を重視する方が増えていることから、マンションを建築する際に、充実した設備を整えているケースがほとんどです。
したがって、築浅の場合は、設備が整った空間で快適な生活ができる可能性が高いでしょう。

メリット3:きれいな物件が多い

中古マンションを購入する場合、見た目のきれいさも需要なポイントです。
築年数があまり経過していないため、外観も室内もきれいな物件が多く見られます。
また、最近のマンションは、管理が行き届いているものでなければ、なかなか買主は見つかりません。
したがって、築浅のマンションは、共用部分についてもきれいな状態が維持されていることが多いです。

メリット4:内覧してから購入できる

新築のマンションの場合、建築前や建築中から入居者を募集するのが一般的です。
立地条件が良く人気のエリアは、完成前にほとんどの部屋の入居者が決まってしまうケースもあります。
モデルルームの見学や、完成後の内覧会で確認はできますが、未完成の状態で購入を決める方も少なくありません。
マンションは高額な買い物であるため、実際に内覧する前に購入を決めることに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
築浅のマンションの場合、実際に現地に訪れて室内や共用スペースなどを確認してから契約できます。
部屋の間取りや空間の広さなどはもちろん、日当たりや風通し、周辺の騒音などをチェックし、納得したうえでマンションを購入できます。

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築浅のマンションを購入する4つのデメリット

築浅のマンションを購入する4つのデメリット

築浅物件と新築物件の違いや、購入するメリットについて前章で解説しましたが、実際に購入する際には、デメリットについても理解したうえで検討することが大切です。
そこで最後に、築浅のマンションを購入する4つのデメリットについて解説します。

デメリット1:物件数が少ない

築浅のマンションは、そもそも売り出される物件が少ないうえに、人気エリアでは早期に売れてしまうことが、購入希望者にとってはデメリットです。
築浅のマンションを探していても、なかなか見つからないということもあります。

デメリット2:中古物件のなかでは割高

築浅のマンションは、新築のマンションと比較すると、市場相場より安く購入できるケースがほとんどです。
とはいえ、市場で売り出されている中古物件のなかでは、割高です。
また、仲介手数料などの諸費用がかかるため、物件の代金と合計すると、新築マンションとあまり変わらない価格になってしまうこともあります。
したがって、購入時には物件の代金だけでなく、諸費用も含めていくらぐらいかかるのかを計算し、新築物件やほかの物件と比較するようにしましょう。

デメリット3:管理状況が把握しづらい

マンションを購入すると、区分所有者全員で構成される「管理組合」に加入する必要があります。
管理組合とは、マンションの共用部分の清掃や設備の点検などのメンテナンス、修繕積立金の管理など、マンションの維持・管理をおこなう組織です。
マンションでは定期的に大規模修繕工事をおこないますが、築浅のマンションの場合、修繕工事をおこなった実績がないため、管理状況が把握しづらい場合があります。

デメリット4:値崩れする可能性がある

マンションは、築年数が10年を経過すると、大幅に資産価値が下がる傾向にあります。
将来売却するつもりの方は、高値での売却が望めない可能性があることに注意が必要です。
このように、築浅のマンションにはデメリットも存在します。
また、物件によっては、周辺環境に問題があったり、近隣住民とのトラブルが起きていたりする場合もあるため、内覧時にしっかりチェックしたうえで検討することが大切です。

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まとめ

築浅のマンションとは、一般的に、築年数が5年以内の中古マンションを指します。
築浅のマンションは、物件数が少ないことなどデメリットも存在しますが、新しくきれいな物件を安く購入できるという大きなメリットがあります。
実際に内覧し、気になることは売主や不動産会社の担当者に相談しながら、納得したうえですてきなマイホームを手に入れましょう。


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