不動産売却における訪問査定とは?事前準備でスムーズに進めよう!
不動産の売却価格は売主が決定しますが、その際の重要な指標となるのが査定価格です。
そのため、不動産売却の手続きは、不動産会社への査定の依頼から始めます。
そこで今回は、不動産売却における訪問査定とは何か、メリット・デメリットや事前準備と併せてご紹介します。
不動産売却をご検討中の方は、ぜひスムーズに手続きを進めるためのご参考にしてみてください。
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不動産売却における訪問査定とは?
査定とは、不動産がどのくらいの価格で売れそうか、専門家である不動産会社がさまざまな情報を用いて試算することです。
不動産は社会情勢や周辺環境などによって価格が変動し、定価がないため、売却時の価値を見極めて手続きを進める必要があります。
査定には、訪問査定と机上査定の2種類がありますが、本気で売却を考えるなら訪問査定は必須です。
ここでは、訪問査定の特徴や机上査定との違いについて見ていきましょう。
訪問査定の特徴
訪問査定とは、不動産会社のスタッフが実際の物件を訪問しておこなう査定のことで、実査定と呼ばれる場合もあります。
書面で得られる情報のほか、実際の物件の状態や周辺環境などを細かく確認することによって精度の高い査定額が算出できるのが特徴です。
具体的には、次のような情報を確認します。
●敷地の形状:土地の傾き、形状、大きさなど
●接道や幅員:接道の長さ、前面道路の幅員など
●周辺の状況:周辺の建物、越境の有無、高圧線の有無など
●ライフライン:上下水道、ガス、浄化槽の状況など
●建物の状態:劣化具合、日当たり、傾き、増改築歴など
訪問査定の費用は無料で、査定結果が出るまでの期間は7日から10日程度です。
ただし、訪問査定の準備段階で費用がかかるケースがあるため、間接的に費用が必要になる可能性はあります。
訪問査定と机上査定の違いとは
前述したように、査定には訪問査定のほかに机上査定もあります。
机上査定とは、書面からわかる情報のみを確認し、大まかな査定額を試算する査定のことです。
実際の物件を確認するわけではないため、訪問査定とは異なり、結果が出るまでの期間が短いのが特徴です。
机上査定の場合は、早ければ当日、遅くとも3日程度で結果が出ます。
その反面、訪問査定にくらべて査定結果の精度が低いでしょう。
このような特徴から、机上査定は売却をおこなうのが少し先の方、まずは大まかな売却価格が知りたい方などに向いています。
なお、机上査定の場合も、査定にかかる費用は無料です。
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不動産売却における訪問査定のメリット・デメリット
不動産売却において訪問査定は重要なステップのため、事前にメリット・デメリットを把握し、実際に査定を依頼する場合の対応について考えておくことが大切です。
訪問査定のメリット
訪問査定のメリットは、次のとおりです。
●売却価格の設定に活用できる
●売却の悩みを相談できる
前述したように机上査定とくらべて訪問査定の査定額は、書面の情報だけではなく、実際の物件の状態や周辺環境も加味して算出します。
そのため、精度が高く、正確性の面でも実際の売却価格に近い数値だといえます。
売却価格の設定は、最終的に売主がおこないますが、査定結果を活用して決定するのが基本です。
訪問査定で物件の正確な資産価値を把握しておくことによって、スピーディーに売却できる可能性が高まるメリットがあります。
訪問査定では、実際に不動産会社が物件を訪問するため、遠方に居住しているなどの事情がある場合を除いて基本的に売主の立ち会いが必要です。
机上査定ではメールや電話での対応になる反面、訪問査定なら直接対面するため、細かい部分でも実際の物件の前で気軽に相談できることはメリットといえます。
訪問査定のデメリット
訪問査定のデメリットは、次のとおりです。
●査定結果が出るまでに時間がかかる
●提出する書類の準備に手間がかかる
訪問査定は机上査定にくらべて精度が高い分、多くの情報を処理しなければならないため、査定結果が出るまでに時間がかかるデメリットがあります。
そのため、訪問査定を依頼する場合は、スケジュールにゆとりをもっておくことが大切です。
不動産会社との日程調整が合わなければ、より多くの時間がかかってしまう場合もあります。
とくに売却を急ぐ方は、早めに査定依頼の手続きをおこなうことをおすすめします。
また、物件の情報提供のため、不動産会社へ提出する書面の準備に手間がかかることもデメリットといえるでしょう。
ただし、情報提供のための書類は実際に売却をおこなう際の必要書類でもあるため、売却をおこなうなら結局いつかは準備しなければならないものです。
売却の際に手間取らずにすむため、早めに準備しておくと安心です。
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不動産売却における訪問査定で必要な事前準備は?
不動産売却において訪問査定での査定額が売却価格になるといっても過言ではないため、適切な査定結果のためにしっかりと事前準備をおこなう必要があります。
ここでは、どのような準備が必要なのか、見ていきましょう。
不動産会社に提出する書類を集める
まずは査定に必要な情報を提供するため、不動産会社に提出する書類を集めておく必要があります。
場合によっては役所や法務局、管理組合などへの申請が必要になるかもしれないため、ゆとりをもって準備しておきましょう。
主な提出書類は、次のとおりです。
●登記済権利証
●固定資産税納税通知書
●登記事項証明書
●購入時の図面や資料
●建築確認通知書
マンションの場合には、このほか管理規約・長期修繕計画表も必要になります。
なお、不動産会社によって必要書類が異なる場合もあるため、注意しましょう。
ほかにも、住民票・購入時の売買契約書・重要事項説明書・住宅性能評価書・地盤調査報告書・ローン残高証明書・修繕やリフォームの契約書などが必要な場合があります。
近隣の相場を調べる
査定額は近隣相場なども加味したうえで算出しますが、査定結果が適正かどうか把握するためにも、事前に自分で近隣の相場を調べておくことが大切です。
査定結果だけではなく、自分で調べた相場も参考に売却価格を設定することが売却成功への近道と言えます。
レインズマーケットインフォメーションや不動産取引価格情報検索、路線価などのさまざまな情報を活用して相場を調べましょう。
物件の掃除をおこなう
物件がきれいに整っていれば、査定額が上がる可能性があります。
物件の清掃は売却活動においても重要な準備の1つのため、査定の時点からおこなっておけば直前に慌てることもありません。
場合によっては専門家によるクリーニングをおこなっても良いでしょう。
あまり費用をかけたくない場合は、水回りなどの目につきやすい場所を重点的におこなうことをおすすめします。
物件の情報をまとめる
物件のアピールポイントを伝えることによって査定額が上がる可能性があります。
そのため、物件の良い面は積極的に伝えるようにしましょう。
また、反対に良くない面がある場合も、隠さずに伝えることが大切です。
不具合などを隠して売却が成立し、あとで発覚した場合は、契約不適合責任に問われる可能性があります。
契約不適合責任とは、契約内容と一致しない不具合について売主が買主に対して負う責任のことです。
契約解除や損害賠償などを請求される可能性があるため、注意しましょう。
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まとめ
不動産売却において訪問査定は、売却価格を設定するための重要なステップです。
査定精度が高い反面、結果が出るまでに時間がかかるため、スケジュールについても考慮しておくと安心です。
事前準備をしっかりとおこない、ゆとりをもって当日を迎えられるようにしましょう。
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