中古住宅の処分方法は?買取の選択や所有するリスクも解説

売却コラム

中古住宅の処分方法は?買取の選択や所有するリスクも解説

使わなくなった中古住宅を所有している方は、どのように処分すればよいか悩んでいませんか。
不要な住宅を持ち続けると、管理や費用の負担、思わぬリスクも増えてしまいます。
本記事では、中古住宅の処分方法や所有リスク、売却時に押さえるべき注意点を解説いたします。
不動産の売却を検討している方は、ぜひ本記事をご参考になさってくださいね。

この記事の執筆者

このブログの担当者 木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

中古住宅を処分する3つの方法

中古住宅を処分する3つの方法

中古住宅をどう処分するか、まず知っておくべき方法を整理しましょう。
ここでは、建物ごと売却・買取・寄付という選択肢について解説していきます。

建物売却の流れ

建物ごとに売却する際は、まず査定を依頼し、媒介契約→買主募集→契約締結→引き渡しという5つのステップを踏みます。
仲介手数料は「売却価格×3%+6万円」に消費税が上乗せされるため、見積書を受け取ったら早めに費用感をつかんでおくと安心です。
解体して更地で売る方法も選べますが、坪当たり3万~5万円程度の解体費がかかり、固定資産税の軽減措置も失われてしまいます。
反対に建物付きで売ると、解体費を買主が負担してくれる場合があり、総費用を抑えられる可能性が高まります。
ただし、老朽化が進んだ物件は買主が住宅ローンを組みにくく、販売期間が延びる恐れがある点に注意が必要です。

買取の特徴とコツ

不動産会社に買い取ってもらう方法は、仲介をはさまない直接取引のため、査定から入金まで最短2週間と迅速です。
買取価格は相場より2~3割程度下がりやすいものの、瑕疵担保を免責にしてくれるため、後日補修費を請求される心配はほぼありません。
少しでも高く売るには、一括査定を依頼し、提示額と契約条件を見比べたうえで粘り強く交渉することが重要です。
交渉の際は、室内の残置物撤去費や測量図作成費をどちらが負担するかを明確にし、想定外の出費を防ぎましょう。
さらに、シロアリ点検や簡易清掃を済ませて瑕疵が少ないと評価されれば、買取額アップにつながることも期待できます。

寄付の手続き

自治体やNPOへ寄付する方法であれば、買い手がつかない築古物件でも社会貢献につながるのが魅力です。
ただし、受け入れ団体は抵当権が設定されていないか、修繕費が過大でないかなど、厳しい要件を設けています。
寄付を申し出る際は、固定資産評価証明書や現況写真の提出を求められるため、あらかじめ役所で取得しておくと手続きがスムーズに進むでしょう。
また、受領後に所有権移転登記をおこなう場合、登録免許税が非課税になることもあるため、費用面も合わせて確認しておくことが大切です。
ただし、寄付の可否や非課税の条件は地域や団体によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
団体によっては、寄付物件を空き家バンクで活用し、地域活性化と資産の再利用を両立させる取り組みも進んでいます。

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中古住宅を放置するリスク

中古住宅を放置するリスク

前章では中古住宅処分の主な方法を紹介しましたが、放置する危険性も気になりますよね。
ここでは、持ち続けることで発生する費用や、法的危険性について解説いたします。

空き家管理の負担

空き家をきちんと管理するには、月に1回以上の換気や通水、雨漏り確認をおこない、カビや配管劣化を防ぐことが大切です。
遠方に住む所有者が自分で通う場合、交通費や宿泊費はもちろん、時間的ロスも大きく、家計と生活の負担が重くのしかかります。
管理代行業者に委託すると、一戸建てで月1万円前後、草刈りや簡易清掃をくわえると年間15万円を超えるケースも珍しくありません。
万が一、草刈りや排水溝清掃を怠れば、豪雨時に浸水被害が拡大し、近隣住宅へ二次被害を与える危険性が高まるでしょう。
雑草が繁茂すれば害虫が発生しやすく、近隣からの苦情や行政指導につながる恐れもあるため注意が必要です。

維持費と税金

空き家でも固定資産税と都市計画税は毎年かかり、標準税率では土地評価額の約1.4%、建物評価額の約0.3%を納めます。
住宅用地の特例で土地税額は最大6分の1に減りますが、倒壊危険性が高いと判断されると特例が外れ、税額が約6倍に跳ね上がります。
保険料も高く、火災保険は空き家特有の危険性を理由に割増や引受拒否が起こるため、加入費用と補償範囲を必ず見直しましょう。
修繕を後回しにすると雨漏りやシロアリ被害が深刻化し、補修費が数百万円に膨らむ恐れがあるため、早期対応が欠かせません。

特定空家の罰則

空き家対策特別措置法では、倒壊や衛生悪化のおそれがある物件を「特定空家」に指定し、市区町村が指導や勧告をおこないます。
勧告に従わない場合、行政代執行で強制解体され、費用はすべて所有者に請求される仕組みです。
命令違反には50万円以下の過料が科されることもあり、法的危険と経済的損失が一度に降りかかります。
特定空家に指定されると住宅用地の特例も失効し、税負担が急増するため、家計への影響は大きくなるでしょう。
指導を受けた時点で改善計画書を提出すると、猶予を得られる場合もあるため、早期相談が被害の拡大を防ぎます。

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中古住宅売却の注意点

中古住宅売却の注意点

ここまで処分方法や所有危険性を解説しましたが、売却時の具体的な注意点もおさえておきましょう。
最後に、権利関係整理や家財撤去、契約時の対策について解説していきます。

権利整理と放棄

相続した中古住宅を売る前には、登記上の所有権が共有になっていないかを確認し、それぞれの持分について権利者の同意を取る必要があります。
共有者の一部と連絡が取れない場合は、家庭裁判所で不在者財産管理人を選任し、手続きを代行してもらう方法があります。
共有者が認知症などで意思表示できない場合は、成年後見人の選任が必要になり、数か月単位の時間と費用がかかるでしょう。
住宅ローンが残る物件を相続放棄すると、金融機関が抵当権を実行して競売にかけるため、放棄前に残債と評価額を比較することが重要です。

家財撤去と費用

引き渡し時には、家具や家電を含む家財をすべて撤去し、いわゆる「空」の状態にするのが原則です。
一般的な3LDK一戸建ての廃棄費用は15万~30万円程度で、エアコンやピアノなど重量物は追加料金がかかります。
費用を抑えたい場合は、自治体の粗大ごみ回収やリサイクルショップの出張買取を併用し、動く家電はフリマアプリで売ると効果的です。
遺品整理士や古物商の資格を持つ業者であれば、仕分けと買取を同時に進め、見積もりから作業完了まで1日で済むこともあります。
作業日程は3月や9月の繁忙期に集中するため、引き渡し期限が決まっている場合は、早めに予約することが大切です。

契約不適合責任の対策

売買契約書では、雨漏りやシロアリ被害など既知の瑕疵を告知書に明記し、契約不適合責任を回避するよう努めましょう。
告知漏れが見つかると、補修費や損害賠償を請求される恐れがあるため、専門家による住宅診断を実施し、報告書を買主に渡すのが理想です。
引き渡し後の給排水トラブルを防ぐため、設備表に動作確認の有無と修理履歴を記載し、写真を添付して証拠を残しておくと安心でしょう。
瑕疵保険に加入すれば、引き渡し後約5年間の補償を第三者機関が担うため、買主に安心感を与え成約率アップが期待できます。
住宅ローン控除を利用する買主の場合は、住宅診断報告書が必須となるため、事前準備がスムーズな成約につながります。

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まとめ

中古住宅の処分は、「売却」「買取」「寄付」の3つの方法があり、手間・期間・保障範囲を比較して、費用を抑えた最適策を選ぶことが重要です。
不要な中古住宅を放置すると管理委託費や税負担が膨らみ、特定空家指定による解体費や過料も招きかねず、深刻なリスクが生じてしまうでしょう。
売却時は共有持分の整理や家財撤去、瑕疵告知と保険加入を徹底し、契約不適合責任を回避して円滑に引き渡す準備が不可欠となります。


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