中古マンションでスケルトンリフォームは可能?メリットと必要な費用を解説
築年数の古い住宅の購入後には、快適な生活のためにリフォームをおこなうことがあります。
しかし、購入した物件が中古マンションの場合には、どこまで手をくわえて良いか迷うかもしれません。
そこで今回は、中古マンションでスケルトンリフォームは可能なのか、スケルトンリフォームをおこなう場合のメリット・デメリットとともに必要な費用を解説します。
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中古マンションでスケルトンリフォームは可能?
スケルトンリフォームを前提として中古マンションに住むならば、あらかじめどこまで工事が可能か確認することが大切です。
まずは、スケルトンリフォームの内容と、中古マンションで注意したい工事の制限を見てみましょう。
スケルトンリフォームとは?
スケルトンリフォームとは、リフォーム工事のなかでも大規模なものです。
具体的には、部屋を区切る壁や床材、水回りの設備などの内装をすべて撤去し、新たに室内を作り直す工事を指します。
スケルトンリフォームは、骨格を意味する「スケルトン」という言葉からも分かるように、室内を骨組みの状態まで解体することが特徴です。
木造の一戸建てであれば柱だけの状態にしますが、中古マンションの場合にはコンクリートがむき出しになった状態に戻すのが一般的です。
制限①ルールの範囲内に限定される
集合住宅であるマンションでは、管理規約によって生活のルールが定められています。
マンションの管理規約には、ペットの飼育や管理費用に関するルールのほか、リフォーム・リノベーションなどの工事に関する項目も含まれています。
一般的な中古マンションであれば一定の工事は可能ですが、大規模なスケルトンリフォームが可能かどうかは購入したマンションによって異なるため、注意が必要です。
中古マンションの購入後にスケルトンリフォームをおこなう場合は、管理規約を確認し、管理組合からの許可を得る必要があります。
また、マンションの管理規約では、防音の観点から床材の交換に一定の条件を設けている場合があります。
スケルトンリフォームが可能かを確認するとともに、規定に合った建材を使用することが大切です。
制限②構造によって工事内容が限定される
スケルトンリフォームによって大胆な間取り変更を希望していても、マンションの構造によっては実施できない工事があることに注意が必要です。
壁式工法のマンションでは、間仕切り壁が柱と同等の役割を果たしているため、部屋と部屋の間にある壁を撤去することはできません。
壁式工法の間仕切り壁には耐震性を担保する役割もあるため、中古マンションの構造を事前に確認しておくことが重要です。
制限③工事は専有部分のみに限定される
中古マンションでは、玄関の外にある廊下などの共用部分についてリフォーム工事をおこなうことはできません。
また、玄関の内側であっても、玄関ドア、窓サッシ、ベランダは共用部分に該当するため、これらを含むスケルトンリフォームは不可となります。
さらに、マンション全体に配置されている排水管も撤去することはできません。
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スケルトンリフォームのメリット・デメリット
実際にスケルトンリフォームをおこなうかお悩みならば、スケルトンリフォームのメリットとデメリットをチェックしてみましょう。
良い点・悪い点どちらにも目をとおし、スケルトンリフォームが自分に合っているか確認してみてください。
メリット①注文住宅のような快適さが手に入る
新築の注文住宅を建てる場合、最新の設備や自分と家族に合った間取りにこだわることができます。
中古マンションでは、設備が古かったり間取りが使いにくかったりするため、妥協が必要になることが珍しくありません。
しかし、中古マンションでスケルトンリフォームをおこなうと、設備や間取りを自由に変更できるため、オーダーメイドの注文住宅に近い快適さを手に入れることができます。
洗濯機とキッチンの距離などの家事動線を自由に決めることができ、玄関からアクセスしやすい場所にウォークインクローゼットを設置することも可能です。
メリット②安全性が上がる
壁や床を一度撤去するスケルトンリフォームでは、工事の過程で内部の傷みを確認することができます。
普段見えない内部の腐食やカビなどをチェックできるため、安全性が向上することがスケルトンリフォームのメリットです。
また、スケルトンリフォームで段差をなくすバリアフリー工事をおこなうことで、年齢を重ねたあとも安全に住むことができるマイホームが完成します。
デメリット①高額な費用がかかる
大がかりなスケルトンリフォームは、浴室やキッチンのみのリフォームと比較して、高額な費用がかかるというデメリットがあります。
中古マンションの購入時には、あらかじめスケルトンリフォームの内容を決め、そのうえで全体の予算を考えることが大切です。
工事が始まってから内部の劣化に気付くこともありますので、中古マンション購入前にホームインスペクションをおこなうことを検討しましょう。
デメリット②長い時間がかかる
スケルトンリフォームは大規模な工事であるため、工期が長くなることがデメリットです。
マイホームの住み替え先として中古マンションを購入する場合、旧居の売却状況によっては仮住まいが必要になることがあります。
また、工事そのものにかかる期間のほかに、事前の打ち合わせにも一定の期間が必要です。
中古マンションへの住み替え前には、全体のスケジュールを立てておくことが重要です。
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中古マンションのスケルトンリフォームにかかる費用
大規模な工事であるスケルトンリフォームには、一定の予算が必要です。
どの程度費用がかかるのか、具体的な相場を確認しておきましょう。
広さごとの費用相場
スケルトンリフォームの費用は、中古マンションの広さによって異なります。
50㎡程度の広さの場合、スケルトンリフォームにかかる費用は650万~850万円程度です。
70㎡の広さの中古マンションであれば、費用相場は840万~1,120万円となります。
100㎡の広さの中古マンションの場合、スケルトンリフォームには1,050万~1,450万円ほどの費用が必要です。
費用を左右するポイント
中古マンションでスケルトンリフォームをおこなう場合、費用を左右するのは広さだけではありません。
工事に使用する資材のグレードによって、予算をオーバーすることがあります。
具体的には、特注のキッチンや室内の仕切り壁への窓設置、折り上げ天井などを導入した場合、費用が高額になることがあります。
費用を抑えるコツ
スケルトンリフォームの費用を抑えるには、資材のグレードやデザインについて、オーダーメイドではなく標準のものを選ぶことが重要です。
オーダーキッチンではなく、予算に合わせたグレードのものを選びましょう。
また、低価格の壁紙のなかから自分好みのデザインを選ぶと、こだわりの壁紙より費用を抑えることができます。
実際の生活をイメージし、自分と家族の希望を洗い出したうえで、譲れないポイント以外の部分は予算に合わせたアイテムを選ぶことが大切です。
さらに、断熱性能を高めるリノベーションなどを行う場合、国や自治体の補助金制度を活用できるかもしれません。
このほか、住宅ローンにはリノベーション一体型の商品があるため、うまく活用すれば予算に余裕が生まれます。
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まとめ
中古マンションでは、管理規約などをチェックしたうえで、スケルトンリフォームが可能か確認することが大切です。
中古マンションでスケルトンリフォームをおこなうと、室内を自由に変更できるメリットがありますが、費用が高額になることはデメリットです。
必要な費用は、中古マンションの広さにより異なるほか、設備や資材などのこだわりによって異なります。
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