家が売れないとどうなる?売れない理由や早期売却するための対策も解説

売却コラム

家が売れないとどうなる?売れない理由や早期売却するための対策も解説

「家を早く売却したい」と考えていても、ケースによってはなかなか買主が見つからずに売れないことがあります。
家が売れないといったいどうなるのか、売れない理由は何なのか、どのような対策を講じたら売却できるのかが気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、家が売れないとどうなるのか、売れない理由、そして売れないときの対策について解説しますので、ぜひご参考になさってください。

この記事の執筆者

このブログの担当者 木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

所有している家が売れないとどうなる?

所有している家が売れないとどうなる?

一般に不動産の売却には3~6か月ほどの期間が必要といわれていますが、立地や家の状態などによってはそれ以上かかるケースは少なくありません。
売却したい家の買主が見つからないと、はたしてどうなるのかは気になるところです。
ここでは、家が売れないとどうなるのかについて解説します。

家が売れないとどうなる?①不動産会社が買い取ってくれる

家を売却する際は、不動産会社に仲介を依頼して買主を探してもらうのが一般的です。
その際、不動産会社によっては「買取保証サービス」を設定できる場合があります。
買取保証とは、もし家が一定期間売れなかった場合に、不動産会社が契約時に取り決めた金額で買い取るサービスです。
仲介で一般の個人に売却する場合と比べると、売却価格は低くなりますが、不動産会社に買い取ってもらうことで、いつまでも家が売れないことに対する心配が軽減されます。
家が売れないことに不安を感じている方には、仲介と買取保証サービスの併用が適しています。

家が売れないとどうなる?②家が競売にかけられる

家の売却金額を元手に住宅ローンの完済を考えているのであれば、家が売れないと返済が困難になります。
手持ちの資金で住宅ローンの返済が難しく、滞納期間が長引くと、最終的には家が差し押さえられ、競売にかけられるおそれがあります。
競売とは「競りで売ること」を意味し、最も高い金額を提示した申し込み者に売却する方法です。
しかし、競売では市場相場の6~7割ほどの価格でしか売却できないため、最悪の場合、家を失っても住宅ローンが残る事態に陥る可能性があります。
そのため、住宅ローンの返済が厳しいと感じたら、すぐに金融機関に相談することをおすすめします。

家が売れないとどうなる?③空き家のまま残る

現在居住していない家を売りに出しても、買主が見つからなければ空き家のまま所有し続ける必要があります。
たとえ誰も住んでいない空き家であっても、固定資産税や維持費などの費用は負担しなければなりません。
また、適切な維持管理がおこなわれていない空き家は老朽化しやすく、自然災害時に倒壊したり、犯罪者に狙われて放火されるなどの被害に遭うおそれがあります。
万が一、所有している空き家が原因で近隣の方に被害が及んだ場合、損害賠償を請求される可能性があります。
そのため、家が売れないときには、管理を継続する必要があります。

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所有している家が売れない理由

所有している家が売れない理由

家を売りに出しても買主が思うように見つからないときには、売れない理由を明確にすることが大切です。
そこで、なぜ家が売れないのかについて解説します。

家が売れない理由①そもそもの問い合わせがない

不動産会社に家の売却を依頼すると、インターネットへの物件情報の掲載などを通じて買主を見つける販売活動をおこなってくれます。
その販売活動を通じて、購入希望者からの反響があった場合、諸条件を調整したうえで売買契約を交わす流れになりますが、家によっては問い合わせ自体が少ないケースも考えられます。
購入希望者からの問い合わせがないときは、売り出し中の家の魅力を十分に伝え切れていない可能性があります。
また、適切なターゲットに対する広告戦略がなされていないことも原因の一つと考えられます。

家が売れない理由②内見から購入につながらない

内見とは、購入希望者に実際に家を見学してもらうことです。
不動産売却の成否を握っているのは内見であるといっても過言ではなく、いかに良い印象を与えるかが鍵となります。
したがって、内見数が多いのに購入につながっていない場合は、家の魅力を十分に伝え切れていない可能性があります。

家が売れない理由③相場よりも売り出し価格が高い

相場よりも売り出し価格を高く設定しているケースは、家が売れない理由の一つとして挙げられます。
不動産の価格には一定の相場があるため、あまりにも強気な値段設定では購入希望者から敬遠される可能性があります。
そのため、家を売り出す際には地域の不動産事情に精通した不動産会社のアドバイスをもとに、適切な価格を設定することが重要です。
ただし、不動産の売却価格は需要と供給のバランスによって決まるため、相場に近い価格に設定しても、購入希望者の需要が少ないエリアでは売れ残るおそれがあります。

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所有している家が売れないときの対策

所有している家が売れないときの対策

家が売れない理由を把握したあとは、適切な対策を講じることが大切です。
ここでは、売れない家を早く売却するための対策について解説します。

家を早く売却するための対策①販売戦略を見直す

購入希望者からの問い合わせが少ないときには、再度不動産会社と相談し、適切な販売戦略を立てることが重要です。
売り出し中の家を購入したいと考える年齢層に対して直接アプローチできるよう、物件情報の掲載方法や内容を再検討してもらいましょう。
また、不動産会社のホームページだけでなく、不動産ポータルサイトにも物件情報を掲載してもらうよう依頼するのも一つの方法です。

家を早く売却するための対策②内見対応を見直す

内見数が売却に結び付いていない場合、内見時の対応を再度見直すことが重要です。
室内が清潔な状態に保たれているか、物が置きっぱなしになっていないかなど、不動産会社のアドバイスを受けながら改善することをおすすめします。
浴室などに落とし切れない汚れがある場合は、ハウスクリーニングを依頼してきれいにしてもらうことも選択肢の一つです。
また、部屋の隅に間接照明を置いて室内を明るく見せる工夫や、家具や小物をレンタルしておしゃれな空間を演出する方法も有効です。

家を早く売却するための対策③売り出し価格を値下げする

相場よりも高く売り出し価格を設定してしまい、売れないケースでは、値下げを検討するのも対策の一つです。
まずは不動産ポータルサイトなどで周辺の売り出し物件の価格を確認し、自分の家の価格が適正かどうかを調べましょう。
ただし、建物の築年数が古かったり、駅から遠いなど立地条件が悪い場合には、売り出し価格が適正でも売れ残るおそれがあります。
あまりにも長期間家が売れない場合は、思い切って相場よりもかなり低い価格を設定することも選択肢の一つでしょう。
なお、家を売却する際には、購入希望者から値下げ交渉を持ちかけられることが一般的です。
そのため、あらかじめ値下げ交渉を考慮して売り出し価格を設定することも重要な対策といえます。

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まとめ

家が売れない期間が長引くほど、家にかかる固定資産税や維持費などを負担し続けなければならず、経済的に大きな損失となりかねません。
家が売れない理由としては、物件の魅力が伝えられずに問い合わせが少ない、内見対応が悪くて購入に結び付かない、売り出し価格が相場よりも高いなどが挙げられます。
家を早く売却したいのなら、販売戦略や内覧対応を見直したり、売り出し価格を値下げしたりといった対策が有効です。


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