箇所別!マンションの防音リノベーションの工事内容と費用目安

リフォームコラム

箇所別!マンションの防音リノベーションの工事内容と費用目安

メディアでよく取り上げられるマンションの騒音問題。
マンションでの新生活を始める方にとって、騒音による近隣住民とのトラブルは極力避けたいものです。
今回の記事では、防音リノベーションの工事内容や費用目安をご紹介します。
マンションの防音リノベーションを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

このブログの担当者 木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

マンション床の防音リノベーション

マンション床の防音リノベーション

生活音が気になる場合には、防音効果のある床材に張り替えるなど、床の防音リノベーションがおすすめです。
集合住宅の2階以上に住んでいる場合、下の階の住人に生活音で迷惑をかけるのではないかと不安に思うこともあるでしょう。
また、小さい子どもがいる家庭では、特に気を使うかもしれません。
しかし、マンションでは床の張り替えが可能かどうか、事前に確認する必要があります。
特にフローリングへの張り替えには、規定があることも少なくないです。
マンションでは床が畳やカーペットになっていることも少なくなく、これらはフローリングよりも音が響きにくいため、フローリングへのリノベーションを禁止しているマンションもあります。
さらに、マンションの管理組合がフローリングの遮音規定を設けている場合があります。
この場合、規定を満たすフローリングを使用し、事前に管理組合へ申請が必要です。
加えて、下の階や隣の住民の許可を得ることが条件となる場合もあります。
事前にマンションの管理規約を確認し、ルールに従った床リノベーションをおこないましょう。

軽量衝撃音・重量衝撃音とは

床の防音リノベーションをおこなう際は、「どの程度の衝撃音を防ぎたいか」を基準に考えましょう。
これは、「軽量衝撃音」か「重量衝撃音」かによって、施工方法が異なるためです。

●軽量衝撃音とは:スプーンなどの小さくて硬い物を落としたときの音や、スリッパで歩く音など
●重量衝撃音とは:子どもが走り回ったり飛び跳ねたりするときの大きな音など

床の防音リノベーションの内容と費用目安

一般的なカーペットに張り替える
マンションの既存の床材がフローリングなどであれば、一般的なカーペットに張り替えることで軽量衝撃音を効果的に防げます。
防火性や保温性などの機能を備えたカーペットもあるため、家族構成や部屋の用途に合ったものを選びましょう。
<費用目安>4.5~12万円
防音フローリング・防音カーペットに張り替える
既存の床を、防音性の高い「防音フローリング」や「防音カーペット」に張り替えるのも、軽量衝撃音対策として有効です。
ホコリなどの問題で、カーペットを避けたいのであれば、防音フローリングが良いでしょう。
フローリングの防音性能は、「遮音等級(L値またはL等級)」で示されます。
遮音等級LL-40やLL-45の防音フローリングを選べば、足音の響きは軽減できるでしょう。
選んだ床材の遮音等級によっては、費用が高額になることもあります。
<費用目安>6~23万円
床材の下に遮音材を敷く・二重床(置き床)の下に防音材を敷く
重量衝撃音の対策としては、「床材の下に遮音材を敷く」や「二重床(置き床)の場合は、下地板を支える脚部分に防音材を使用する」といった方法があります。
これらの対策は建物の構造部分に関わるため、大規模な工事が必要となり、施工内容により料金が大きく変動します。
相場を提示するのは難しいので、「どの程度の防音対策をするか」「どのような工事が可能か」を業者と相談し、最適なプランを選びましょう。
<費用目安>要相談

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マンション壁の防音リノベーション

マンション壁の防音リノベーション

人の話し声やテレビなどの音声の音漏れは、壁に原因があることが少なくないです。
マンション壁の防音リノベーションをする際は、隣の住戸との間の壁(戸境壁)は、一般的な成人の話し声が遮音できる「遮音等級D-55以上」が理想的です。
また、戸境壁のコンクリートの厚さが不十分であったり、天井や床との接合部に隙間があったりする場合、壁の遮音性能を高める対策が必要です。
壁に防音対策を施しても、換気口などから音が漏れる可能性があります。
その場合には、換気口のキャップを取り替えたり、ダクト内に吸音材を入れることが有効です。
壁全体をリノベーションするのが難しい場合でも、換気口だけでも対策をすることで室内からの音漏れを軽減できます。
ただし、壁を伝わる音には効果がないため、マンションではあまり効果が期待できないこともあります。

壁の防音リノベーションの内容と費用目安

壁の内側に防音材を入れる
壁の防音リノベーションでは、壁の内側に防音材を入れます。
費用は防音材の種類や広さによって変動し、主に以下の3種類があります。

●吸音材:音を吸収して小さくする
●遮音材: 音を通さずに反射させる
●防振材:発生した振動を隣の部屋や階下に伝えないようにする


「どんな騒音に悩んでいるのか」「どんな音漏れを防ぎたいのか」を業者と相談しながら、最適な防音材を選びましょう。
<費用目安>12~15万円
換気口を防音仕様に変更する
音が出入りしている換気口(ダクト)を防音仕様にする工事には、主に以下の方法があります。

●屋外のカバー交換
●屋内の換気口交換
●吸音材を入れる


これらの施工方法をどのように組み合わせるかによって、料金が変わります。
<費用目安>0.7~5万円

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マンション窓の防音リノベーション

マンション窓の防音リノベーション

自動車の走行音や通行人の声など、外からの騒音対策には窓のリノベーションが効果的です。
ただし、マンションの窓ガラスや窓サッシは共用部分であるため、勝手に取り替えることはできません。
そこで、窓の内側にもう1枚窓を設ける「二重窓」の対策が有効です。
二重窓にすれば、外窓と内窓の空間が空気のクッションになり、音を伝える空気を遮断する効果があります。
また、街の喧騒を遮断するには、内窓の窓サッシは「遮音等級T-1以上」、幹線道路や線路沿いの騒音対策には「遮音等級T-2以上」が適しています。
楽器を演奏する場合やペットの鳴き声対策にも、遮音等級T-2以上の二重窓を取り付けると良いでしょう。

窓の防音リノベーションの内容と費用目安

内窓を取り付けて二重窓にする
既存の窓の内側に「内窓」を取り付けて二重窓にすると、気密性が向上します。
外窓と内窓の間にできる空気層がクッションの役割を果たし、防音効果を発揮します。
内窓を設置すると、断熱や省エネ対策にもなるので、多くのメリットがあるリノベーション方法です。
なお、窓のサイズや種類によっては、費用が高額になることもあります。
<費用目安>8~15万円/箇所
防音ガラス(複層ガラス)に取り替える
可能であれば、「内窓の設置」と併せて「窓ガラスを防音タイプに取り替える」ことで、さらに防音性を高めることができます。
理想的にはセットで工事をおこなうのが良いですが、予算やマンションの管理規約などの問題で難しい場合には、まずは内窓のリノベーションを優先すると良いでしょう。
一般的に「防音ガラス(複層ガラス)」よりも、「内窓」のほうが遮音効果が高いとされています。
また、窓のサイズや種類によって費用が大きく異なりますので、業者に確認しましょう。
<費用目安>5~15万円/箇所

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まとめ

今回は、マンションの防音リノベーションの工事内容や費用目安をご紹介しました。
主に床、壁、窓のリノベーションをおこなうことで、外部からの騒音や生活音の漏れを防ぐことができます。
ただし、マンションの場合は管理規約によって制限されていることがあるため、事前に確認をおこない、リノベーション計画を立てることが重要です。


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