派遣社員でも住宅ローンは利用できる?審査を通過するコツをご紹介

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派遣社員でも住宅ローンは利用できる?審査を通過するコツをご紹介

派遣社員として働いている方のなかには、派遣社員では住宅ローンを組めないのではないかとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに派遣社員は正社員に比べると審査が厳しくなってしまいますが、派遣社員でも住宅ローンを組んでマイホームを購入することは可能です。
この記事では、派遣社員の方が住宅ローンの審査を通過するためのコツなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の執筆者

このブログの担当者 木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

派遣社員が住宅ローンの審査に通りにくくなる理由

派遣社員が住宅ローンの審査に通りにくくなる理由

派遣社員の方が住宅ローンを組む場合、正社員の方と比べて審査が厳しくなってしまうのが現状です。
以下では、主な理由をご紹介します。

リストラの標的にされやすい

企業の業績が悪化し、従業員数を削減する必要が生じた場合、リストラの対象となりやすいのは派遣社員などの非正規雇用労働者です。
派遣社員は派遣先の企業に雇用されているわけではないため、派遣元企業からすれば正社員よりもリストラの対象となりやすい要因として挙げられます。
リストラされた場合、収入が途絶えるため住宅ローンの返済が困難になってしまいます。
このようなリストラによる滞納リスクが、派遣社員の住宅ローン審査が厳しくなる理由の1つとなります。

契約期間が決まっている

正社員であれば、規約違反やリストラがない限り、雇用期間が継続されます。
しかし、派遣社員は当初の契約期間終了後に任期満了となり、契約の更新が派遣先の企業に委ねられます。
そのため、派遣先で大きな成果を挙げたとしても、雇用期間が延長されずに収入が途絶える可能性も考えられでしょう。
優秀であっても収入が失われるリスクがあるため、金融機関は融資に対して慎重になる傾向があります。

収入が不安定である

住宅ローンは20年から35年という長期間にわたって返済を続ける借り入れであり、そのため審査では収入の安定性が重視されます。
金融機関は完済まで滞りなく返済を続けられる個人に融資をおこないたいため、審査では年収だけでなく雇用形態や勤続年数も一般的にチェックされます。
派遣社員は契約期間が固定されており、リストラの対象にもなりやすいため、長期にわたって安定した収入を見込むことが難しいと見なされるでしょう。
そのため、派遣社員の場合、審査が厳しくなる傾向があります。

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住宅ローンの審査に通る条件

住宅ローンの審査に通る条件

では、住宅ローンの審査ではどのような項目がチェックされるのでしょうか。
具体的な審査項目や条件は金融機関によっても異なるうえに公表されていませんが、どの金融機関でも住宅ローンを完済できるかどうかが重視される点は共通です。
以下では、住宅ローンの審査の主な条件をご紹介します。

年齢

住宅ローンの返済期間は長期にわたるため、借り入れ時の年齢だけでなく完済時の年齢も重要になります。
金融機関ごとに借り入れ時の年齢と完済時の年齢の上限が定められており、これらの条件を満たす必要があります。
たとえば、完済時の年齢の上限が80歳としている金融機関では、35年の返済期間のローンを組む場合、45歳までにローンの申し込みをする必要があります。
返済期間は毎月の返済額に直結しているため、自身の年齢に合わせて返済期間を設定し、毎月の返済額を把握しておくことが重要です。

勤務年数

勤務年数は、安定した返済が続けられるかどうかの判断材料として活用されます。
勤務年数が長ければ長いほど、安定した収入を得られる可能性が高いと見なされ、審査にはプラスの影響を与えるでしょう。
基準となる勤務年数の長さは金融機関によって異なりますが、一般的には1年から3年以上が条件とされています。

年収

年収は、多くの金融機関で審査時に重視される要素です。
派遣社員でも、十分な年収があれば住宅ローンの審査を通過する可能性があります。
近年では、年収が200万円あれば借り入れ可能な住宅ローンも存在し、派遣社員でも年収は大きな問題にはなりません。
ただし、住宅ローンの審査では借り入れ金額に応じて求められる年収が変化しますので、注意するようにしましょう。
金融機関ごとに、年収に対する借り入れ金額の割合に上限が設定されています。
この割合を計算し、年収が低い場合には必要な金額を借りられない可能性があります。

健康状態

住宅ローンの審査では、健康状態も重要な要素になります。
通常、住宅ローンを借りる際には、団体信用生命保険への加入が必要とされます。
この保険は、契約者が亡くなったり高度障害状態になったりして返済ができなくなった場合に、保険会社がローンの残債を支払うためのものです。
加入時には、現在の健康状態の告知が求められます。
直近で手術を受けたり大きな病気にかかったりした場合には、保険への加入が許可されず、結果として住宅ローンの審査にも不合格となる可能性があります。

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派遣社員が住宅ローンの審査に通るコツ

派遣社員が住宅ローンの審査に通るコツ

派遣社員は雇用形態が原因で審査に不利になってしまうため、審査に通るにはコツを把握しておくことが重要です。
以下では、審査に通りやすくなるための主なコツをご紹介します。

若いうちに申し込む

住宅ローンの審査を通過するには、できるだけ若いうちに申し込むことが推奨されます。
高齢の派遣社員が申し込む場合、派遣先からの声が掛かりにくくなったり、病気などで収入が途絶えたりするリスクが高まる可能性があります。
その結果、年齢がネックとなり住宅ローンの審査が難しくなることがありますので、注意が必要です。
一方で、若い段階で申し込むと病気のリスクが低く、将来的に正社員として雇用される可能性もあります。
住宅ローンは一般的に65歳まで申し込みが可能ですが、審査を通過しやすくするためには早めに申し込むことが良いでしょう。

頭金を多めに用意する

住宅ローンの審査を通過しやすくするには、頭金を多めに用意することが有効です。
審査は借り入れ金額が多くなるほど厳しくなるため、頭金を多く支払い、借り入れ金額を下げることで審査に通過しやすくなります。
また、一部の金融機関では、頭金の金額割合に応じて金利を引き下げる制度を導入している場合もありますので、借り入れの負担を軽減することができます。
頭金の金額としては、借り入れ予定額の10%以上を目標にすることが推奨されます。
ただし、住宅を購入する際には引っ越しや家具の購入などの追加費用がかかることを考慮し、これらの費用も含めて頭金を用意することが重要です。

信用情報をクリーンに保つ

クレジットカードの滞納などがあると、信用情報に記載され、審査で不利になることがあります。
事故情報は一度掲載されると一定期間消去されないため、注意が必要です。
事故情報の有無は信用情報機関に請求すれば開示されますので、気になる方は事前に開示請求をしておくことをおすすめします。
また、現在借金がある場合は、借金を返済することも重要です。
借金はローン審査に大きく影響し、残ったままでは審査で不利になるおそれがありますので、審査の前に返済して精算しておきましょう。

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まとめ

派遣社員の方が住宅ローンを申し込んだ際には、収入が不安定な雇用形態を理由に審査を通過するのが難しくなってしまいます。
しかし、金融機関が定める条件を満たせば、派遣社員の方でも審査を通過して住宅ローンを組むことが可能です。
住宅ローンの申し込みをする前には、条件やコツをチェックしたうえで万全の対策をおこなうようにしましょう。


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