間取り変更や部屋を増やすための方法は?費用相場と注意点を解説

リフォームコラム

間取り変更や部屋を増やすための方法は?費用相場と注意点を解説

立地や庭の広さなどにおいて理想的な不動産を見つけても、間取りが使いにくく購入をためらうことがあります。
間取りでお悩みならば、購入後にリフォーム・リノベーションをおこなうことを検討するのがおすすめです。
そこで今回は、間取り変更・部屋を増やすための方法と工事にかかる費用相場、工事をする場合の注意点を解説します。

この記事の執筆者

このブログの担当者 木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

間取り変更・部屋を増やす方法

間取り変更・部屋を増やす方法

マイホームを購入してから室内を使いやすく工事する場合、どこに手をつけて良いかわからないかもしれません。
まずは、実際の施工例をチェックして、取り入れられるものがあるか考えてみましょう。

間取り変更方法①複数の部屋をまとめる

購入したマイホームの部屋数が多いと感じた場合は、隣接する複数の部屋をまとめて、大きな部屋にする方法があります。
小さな部屋が複数あっても家族の人数に合わず、引っ越し後に空き部屋として使われないことがあります。
そのような場合には、家族が必要とする個室の数を検討したうえで、大きな部屋として再構成することを検討してください。
広い個室には、大容量の収納を設置することができるため、使いやすい空間を作ることができます。

間取り変更方法②全体の配置を変える

部分的なリフォームやリノベーションで間取りの使いにくさを解決できない場合は、スケルトンリフォームを検討してください。
スケルトンリフォームとは、建物の骨組みを残し、内部を解体する工事であり、間取りを一新できる点が特徴です。
ただし、スケルトンリフォームは大規模な工事となるため、費用が高額になる点に注意が必要です。
場合によっては、不動産の購入費用を上回ることもあるため、全体の間取り変更が本当に必要か慎重に検討してください。

部屋を増やす方法①1部屋をわける

部屋を増やす方法として、まず検討すべきなのは、広めの部屋を2つに分けることです。
具体的な方法としては、間仕切り壁の設置、壁の新設、ドアの新設などの工事が挙げられます。

部屋を増やす方法②使わない場所を部屋にする

購入したマイホームの中に使わないスペースがある場合は、その場所を個室にする方法を検討してください。
具体的には、屋根裏、バルコニー、吹き抜けといった室内スペースのほか、駐車場や庭に部屋を設ける方法があります。
ただし、通常は部屋として使用しない場所に部屋を増設する場合、補強工事や電気工事などが必要になる可能性があります。

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間取り変更・部屋を増やすために必要な費用相場

間取り変更・部屋を増やすために必要な費用相場

間取り変更・部屋を増やす方法は複数あり、それぞれに必要な費用が異なります。
リフォーム・リノベーションの内容を考える場合には、費用相場と予算についても考えておきましょう。

複数の部屋をまとめるための費用相場

隣接する個室の間にある壁を撤去し、大きな部屋にまとめる場合、費用相場は10万~30万円程度です。
ただし、実際の費用は部屋の状況や工事内容によって変動します。
また、壁の撤去に加えてドアやクローゼットを新設する場合は、さらに費用が高額になることがあります。

スケルトンリフォームの費用相場

大規模なスケルトンリフォームをおこなう場合、費用相場は800万~1,000万円程度です。
ただし、耐震補強工事が必要な場合は、1,000万円を超える予算が必要になることがあります。
スケルトンリフォームは、全体の間取り変更が可能である点が魅力ですが、工事内容によって予算が増加し、工事期間が長くなる点がデメリットです。
さらに、購入した住宅によってはスケルトンリフォームに適していない場合もあります。

間仕切り壁など内装工事の費用相場

スペースを分けて部屋を増やすために間仕切り壁を設置する場合、費用相場は8万~25万円程度です。
壁紙の張り替えにかかる費用は、1㎡あたり1,000~1,600円ほどが目安です。
さらに、床のフローリングを張り替える場合には、追加で10万~25万円程度の費用が必要です。
ただし、使用する材料にこだわる場合は、より多くの予算が必要となります。
消臭や調湿機能のある壁紙やデザイン性の高い壁紙、また無垢フローリングを選ぶ場合は、費用が高額になる点を考慮しておく必要があります。

使わない場所を部屋にするための費用相場

吹き抜け部分に部屋を増やす場合、費用の目安は100万円以上です。
使用する建材によって、実際の費用には差が生じます。
また、部屋を増やす際にコンセントを増設する場合、費用相場は約5,000円です。
さらに、ドアの増設には6万~25万円、窓の設置には10万~30万円が必要です。
このほか、使いやすい部屋にするためにクローゼットを設置する場合、15万~25万円程度の費用がかかります。

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間取り変更・部屋を増やす場合の注意点

間取り変更・部屋を増やす場合の注意点

希望する工事内容と予算を考えたら、実際に工事を依頼する前には注意点に目をとおしておきましょう。

注意点①耐力壁は動かせない

建物の壁には、撤去しても問題ないものと、撤去できないものがあります。
耐力壁は家を支える役割を持つため、撤去すると建物の強度が失われます。
そのため、室内の壁を取り去って広い空間を作りたい場合でも、耐力壁は残さなければならない点に注意が必要です。
また、柱についても、建物の構造上重要な役割を果たしている場合は取り除くことができません。
理想的な室内にならない場合もありますが、撤去できない壁や柱を活かした空間づくりを検討してください。

注意点②水回りの変更

キッチンや浴室などの水回りの位置を変更する間取り変更では、費用が高額になる点に注意が必要です。
一般的な水回り設備の変更費用は、30万~250万円程度が相場です。
たとえば、独立したキッチンをリビング側に寄せてリビングダイニングキッチンに変更する場合、水回りの移動が伴い、費用が増加します。
水回りに関する間取り変更をおこなう際は、設備を移動させずに済む方法を検討してみてください。
リビングとキッチンに一体感を持たせたい場合は、キッチンの位置を変えずに間仕切り壁だけを撤去することで、予算を抑えることが可能です。

注意点③工事期間

間取り変更や部屋を増やすためのリフォーム・リノベーションでは、工事内容によって必要な期間に差があります。
大規模な工事には長期間の工事が必要となるため、生活に支障をきたすことが注意点です。
キッチンや浴室を含む大がかりな工事の場合、工事期間中は調理や入浴ができません。
そのため、必要に応じて賃貸物件に仮住まいを用意することが考えられます。
賃貸物件には家賃が発生し、荷物の移動にも手間がかかる点を考慮する必要があります。

注意点④補助金を利用する

間取り変更や部屋を増やすためのリフォーム・リノベーションには多額の費用がかかります。
ただし、工事内容によっては補助金を利用できるため、事前に確認しておくことが重要です。
具体的には、介護のためのバリアフリーリフォームに対する補助金や、環境にやさしいエコリフォームを対象とする補助金が挙げられます。
これらの補助金制度は、国や自治体が提供していますので、希望する工事内容に適用できるものがあるかを確認してみてください。
高額な費用が課題となっていた間取り変更や部屋を増やす工事でも、補助金が利用できれば予算を確保できる可能性があります。

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まとめ

間取り変更・部屋を増やすリフォーム・リノベーション方法には、間仕切り壁の設置やスケルトンリフォームなどさまざまなものがあります。
簡単な間仕切り壁の設置であれば、費用相場は8万~25万円ほどです。
住宅を支える耐力壁は動かせないことや工事期間中に生活がしにくくなることは、間取り変更・部屋を増やす場合の注意点です。


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