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マンションの天井高で居心地が変わる!選択のコツとは?

購入コラム

マンションの天井高で居心地が変わる!選択のコツとは?

マンションの購入にあたって注目したいポイントの1つに「天井高」があります。
天井高の違いによって部屋の居心地や印象は大きく変化するため、好みの空間を選択し、充実した新生活を過ごすためにも事前に知識を深めておくことが大切です。
そこで今回は、マンションの天井高の平均、天井高が高い物件のメリット・デメリット、天井高が低い物件のメリット・デメリットについてご紹介します。

この記事の執筆者

このブログの担当者  木下 康裕

株式会社キーポイント代表取締役
タワマン・マンション・戸建て・土地・事業用の不動産売却・購入をご担当させて頂きます。不動産経験15年以上、大手不動産会社出身の担当者がワンツーマンでお客様の不動産売却をお手伝いします!!私は一度きりのお取引で終わるのではなく末永くおつきあい頂ける仲介を目指しております。不動産のことなら、お気軽にご相談をお待ちしております。

マンションの天井高の平均は?

マンションの天井高の平均は?

天井高とは、床から天井までの内寸のことです。
マンション建設にあたっては、建築基準法によって居室における天井高が2.1m以上と規定されています。
居室に含まれるのは、リビングや子ども部屋、寝室などで、トイレや浴室、納戸、廊下などは含まれません。
つまり、居住者が長く過ごすことが想定される場所では、快適な生活を保持するために一定の高さが確保されているのです。

天井高の平均

先述した建築基準法で規定された天井高は、最低ラインを示しています。
そのため、実際のマンションを見てみると、床から天井まで2.1mを超える高さがあります。
近年の一般的なマンションでは、天井高の平均が2.5mほどです。
それ以上の高さがある物件も少なくはありません。
メゾネットや吹き抜けなど、特殊な間取りの物件であれば、3mから4mもの高さがある物件も見られます。
なお、天井高と混同しやすい用語として「階高」があります。
階高とは、床から上階の床までの高さのことです。
1階に居住している場合で言えば、自分の居室の床から2階の居室の床までの高さを示します。
階高の平均的な数値は、3m前後です。

中古マンションの天井高は低めに設定されている

マンションの天井高は、古い物件ほど低く設計されている傾向です。
1981年よりも前に建築された旧耐震基準のマンションでは2.2mから2.3m、築年数が20年から30年程度のマンションでは2.3mから2.4mほどの物件が多いでしょう。
先述したように近年の天井高の平均は2.5mでそれ以上の高さがある物件も珍しくはないため、高さを求める場合は、中古よりも新築のマンションを探すことをおすすめします。

マンションの天井高は一定ではない可能性がある

マンションの天井高を確認する際に注意しておきたいことがあります。
それは、天井高が一定ではない可能性があることです。
なぜなら、梁によって中心と周囲で天井高が異なっていたり、構造の都合で下がり天井になっている部分があったりするためです。
とくにモデルルームなどは特別仕様になっていることも多く、正確な数値を知るためには、事前に図面を確認しておく必要があります。
基本的に天井高として提示されている数値は、天井高がもっとも高い部分だと想定しておきましょう。
背の高い家具や二段ベッドなどを設置する場合は、天井高が影響するため、あとで困らないよう念入りに確認することが大切です。

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天井高が高いマンションのメリット・デメリット

天井高が高いマンションのメリット・デメリット

日本におけるマンションの天井高が低めから高めにシフトしてきた理由として挙げられるのは、日本人のライフスタイルの変化です。
布団で就寝することが主流だった日本では、これまで天井が低くても不便に感じることはありませんでした。
しかし、ライフスタイルが欧米化してきたことにより、ダイニングテーブルやベッドなど、背の高い家具を利用する機会が増加し、天井にもある程度の高さが必要になってきたのです。
ここでは、現在の主流になっている高い天井高のメリットについてご紹介します。

高い天井高のメリット

高い天井高のメリットとして考えられるのは、主に次の4つです。

●開放感が得られる
●高級感がある設備を利用しやすい
●インテリアの選択肢が多い
●収納を増やしやすい


高い天井高の大きなメリットは、圧迫感が少なく、開放感を得やすいことです。
同じ面積の居室でも、天井の高さで縦にも広がりをもたせることによって広々とした空間を演出できます。
反対に、天井が低いと圧迫感を覚え、窮屈に感じることがあります。
新しい物件は天井高が高めに設計されているので問題はありませんが、中古物件を探す場合は、2.4m以上を目安にすると良いでしょう。
また、天井が高ければシーリングファンやシャンデリアなどの高級設備を検討することが可能です。
吊り下げ型の照明や背の高い家具なども置けるスペースがあり、内装を整えるうえでさまざまな選択肢が広がります。
大きな収納家具を置けば、備え付け以外にも収納スペースを増やせるため、荷物が多い方でも安心です。

高い天井高のデメリット

高い天井高のデメリットは、主に次の3つが挙げられます。

●光熱費がかかりやすい
●電球の交換や照明器具の掃除が負担になる
●既存サイズのカーテンが利用できない可能性がある


高い天井高のデメリットは、縦に広さがある分、天井高が低いマンションに比べるとエアコンの効率が落ちてしまいがちなことです。
とくに暖気は上、寒気は下にたまりやすいため、冬場は寒く感じやすいかもしれません。
暖房効率を高めるためには、シーリングファンやサーキュレーターなどを利用して空気を循環させると良いでしょう。
また、天井が高いほうが照明器具まで手が届きにくく、電球交換や掃除がしにくいデメリットが考えられます。
窓が大きく、ハイサッシが採用されている物件もあるため、既存のカーテンではサイズが合わない可能性もあります。

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天井高が低いマンションのメリット・デメリット

天井高が低いマンションのメリット・デメリット

ここまでお伝えしてきたように天井が高い物件にはさまざまなメリットがありますが、低い物件はどうなのでしょうか。
低い物件は快適性の面で不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は天井高が低いほうが快適に暮らせるケースもあります。
ここでは、天井高が低いマンションのメリット・デメリットについてご紹介します。

低い天井高のメリット

低い天井高のメリットとして考えられるのは、主に次の2つです。

●おこもり感が味わえる
●冷暖房が効きやすい


天井が低い狭めの空間のほうがおこもり感を演出できます。
広々とした空間よりも、四方をほどよく囲まれた落ち着きのある空間で過ごしたい方にはおすすめです。
空間が限られているため、冷暖房が効きやすく、光熱費がかかりにくい点もメリットといえます。
サーキュレーターなどの補助家電もいらず、省エネを実現できるでしょう。

低い天井高のデメリット

低い天井高のデメリットは、主に次の2つが挙げられます。

●窮屈に感じることがある
●一部の家具を置けない可能性がある


天井が低い場合は、縦のスペースを有効活用しにくい点がデメリットといえます。
人によっては、高い天井に比べて窮屈に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
また、背の高い家具などが入りきらず、運び込むことが困難なケースも考えられます。
そのため、新居に利用したい家具がある方は、事前にサイズを確認しておくことをおすすめします。

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まとめ

近年のマンションの天井高は、高めが主流で2.5m前後が平均です。
天井が高ければ開放感が得られ、部屋を広く感じられることが大きなメリットですが、冷暖房が効きにくいなどのデメリットもあります。
一方、天井が低ければおこもり感が味わえるため、落ち着いた空間で暮らしたい方にはおすすめですが、背の高い家具などは置けない可能性が考えられます。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、内見などで居心地や印象を確認し、好みに合わせて選択しましょう。


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