畳を自分で張り替えるには?業者に依頼した場合の費用相場も解説
肌ざわりの良い畳が敷かれた和室は、くつろぎスペースや子育てスペースなどのように、さまざまな使い方ができます。
しかし、畳が劣化してきた場合、どのようにメンテナンスをおこなえば良いか迷うかもしれません。
そこで今回は、畳の張り替え時期と自分で張り替える方法、業者に張り替えを依頼した場合の費用相場を解説します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買マンション一覧へ進む
畳の張り替えが必要な時期
畳のある生活を楽しむには、適切なメンテナンスが重要です。
畳の張り替えが必要な時期をチェックして、お手入れについて考えてみましょう。
張り替え時期の目安①畳の寿命
畳を張り替える時期の目安は、畳の寿命である5~10年です。
畳の張り替えで多いのが、畳を丸ごと交換するのではなく、畳表だけの交換です。
この畳表の寿命が5~10年であることから、このタイミングで畳の張り替えを考えることになります。
ただし、畳の使い方や材質によって張り替え時期は異なり、5~10年はあくまでも標準的な目安です。
張り替え時期の目安②劣化の進み具合
畳は使い方などによって寿命に差があるため、実際に張り替えが必要かを判断する材料となるのは、劣化の進み具合です。
まず、畳の表面にカビが発生していたり、落ちない汚れが付着したりしている場合には、すぐに張り替えを検討するのがおすすめです。
とくに、畳にカビが発生していると、部屋中にカビが繁殖するリスクがあり、場合によっては健康被害が発生することがあります。
また、見た目に畳の表面が傷んでいる場合も、早めに張り替えを検討しましょう。
畳の表面にささくれ立ったい草や剥がれてきた箇所があると、見た目の印象が悪くなります。
もちろん、見た目の悪さだけでなく、ささくれ立った部分が肌に刺さってしまうことがあるため、怪我を防止するためにも、早めの張り替えがおすすめです。
張り替え時期の目安③踏み心地
畳のうえを歩いてみて、踏み心地が悪いと感じたら、畳の張り替え時期かもしれません。
とくに、足の下が沈み込む場合には、畳の表面だけでなく、さらに奥まで傷んでいる可能性があります。
場合によっては、畳のみならず建物がダメージを受けていることがありますので、専門業者へ相談するのがおすすめです。
▼この記事も読まれています
中古マンションにある配管の寿命は?チェック方法や修繕費用を解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買マンション一覧へ進む
自分で畳を張り替える方法
畳の張り替えには、3つの方法があります。
それぞれの内容を把握したうえで、自分でできるか考えてみましょう。
裏返し
畳の裏返しとは、畳をくるんでいる畳表を裏返して、新しい面を表に出す作業となります。
畳を持ち上げて裏返すだけではなく、畳表を取り外したうえで裏返して取り付け直すのが裏返しです。
この裏返しの作業では、畳表を新しく準備する必要がありませんが、畳縁を新しくするのが一般的です。
そのため、裏返しを自分でおこなうには、解体や畳縁の縫い付けといった作業が必要になります。
表替え
畳の表替えとは、畳表を新調する作業です。
比較的新しい畳であれば、裏返しで張り替えますが、すでに裏返しをしていて新しい面がない場合、表替えがおこなわれます。
自分で表替えをおこなう場合には、新しい畳表と畳縁を準備する必要があります。
また、畳表を畳に合った寸法に切りそろえる作業も必要です。
畳替え
畳替えとは、畳表だけでなく、芯となる畳床を含めて、丸ごと畳を交換する作業です。
張り替えの方法として畳替えを選択するのは、畳がへこんでしまっていたり隙間ができていたりする場合です。
また、ダニが発生している畳や内部が腐敗している畳も、畳替えによる張り替えが必要になります。
自分で畳替えをしたいと考えても、畳床の購入から畳表の取り付けには時間と手間がかかります。
畳を丸ごと交換するならば、業者に依頼して畳縁のない琉球畳などのデザイン性の高い畳へ入れ替えることも考えてみましょう。
畳の表替えを自分でおこなう方法
畳表を新調する表替えは、材料と道具を準備できれば、自分で作業にチャレンジできます。
ただし、初めての表替えには時間がかかり、きれいに仕上げることが困難であることと、材料と道具を入手しにくいことは注意点です。
それでも、自分で畳の表替えをおこないたいならば、まずは畳を引きあげてから解体します。
そして、古い畳表と同じサイズに新しい畳表を裁断します。
さらに、畳床に畳表を大きな針などで固定し、畳表を真っすぐになるよう張りましょう。
畳の框を綴じて畳縁を縫い付けたら、畳の隅を作って完成です。
畳表を自分で交換するのが困難だと感じたら、い草で作られた上敷きで部屋の雰囲気を変えてみても良いでしょう。
畳の品質
一般的な畳には、国産表・中国表・化学表の3種類があります。
このなかでも、よく使われるのが、価格が安い中国畳です。
国産表は耐久性にすぐれ、時間が経つごとに味わいの変化を楽しめますが、価格が高いことが注意点です。
また、化学表はカビや変色の防止に効果があり、比較的高価であることに特徴があります。
▼この記事も読まれています
マンションの天井高で居心地が変わる!選択のコツとは?
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買マンション一覧へ進む
畳の張り替えを業者に依頼した場合の費用相場
畳の張り替えには、手間と時間がかかるため、通常は自分での張り替えはおすすめできません。
畳の張り替えを業者に依頼した場合の費用相場をチェックして、自分での張り替えとどちらが良いか考えてみましょう。
裏返しの費用相場
畳表を外してから裏向きに取り付ける裏返しは、1畳あたり4,000円が費用相場です。
畳表を新調しない張り替え方法ですが、畳の解体と畳縁の新調が含まれる作業であるため、一定の費用がかかります。
裏返しにかかる一般的な期間は、1~2日ほどです。
即日対応の業者であれば、朝に畳をいったん引き取って自社で張り替えた後、夕方までに敷き直してもらえます。
ただし、張り替えを依頼する畳の数が多い場合には、作業期間が数日かかることがあります。
表替えの費用相場
畳表を新調する表替えには、1畳あたり5,000円~2万円の費用がかかります。
裏返しと比較して、表替えには必要な費用に幅がありますが、これは畳表の品質によって相場が異なるためです。
国産表など品質の高い畳表を使用する場合には、1畳あたりの価格が高くなります。
費用を抑えたいならば、安い畳表を選ぶのがおすすめですが、居心地の良い和室にこだわるならば、予算についてよく考えてみましょう。
なお、表替えにかかる作業期間は、裏返しと同様に1~2日程度となります。
畳替えの費用相場
畳表だけでなく、畳床を含めて丸ごと交換する畳替えにかかる費用の相場は、1畳あたり1万円~3万5,000円です。
価格に幅があるのは、表替えと同じく選ぶ材料によって必要な金額が異なるためです。
畳表・畳床・畳縁のすべての品質にこだわるならば、さらに費用は高額になります。
畳替えにかかる作業期間は、新しい畳を作るために2~10日、古い畳と新しい畳の入れ替えに1日ほどが必要です。
畳の張り替えを業者に依頼する手順
畳の張り替えを希望する場合、畳の協同組合に入っている業者や1級・2級の畳製作技能士の国家資格がある業者を探し、電話やインターネットの問い合わせフォームから申し込みます。
畳の張り替えの前には、業者による下見がおこなわれ、見積もり金額に納得できれば契約へと進みます。
あらかじめ取り決めた日時に作業が実施されて、畳の張り替えは完了です。
和室に大きな家具がある場合には業者が移動してくれますが、作業時間を短縮するために自分でできる範囲でタンスの中身などの荷物を移動しておきましょう。
▼この記事も読まれています
マンションの外廊下と内廊下とは?メリットや向いている人の特徴について
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買マンション一覧へ進む
まとめ
畳の張り替えが必要な時期は、畳表の寿命である5~10年を目安にするほか、実際の劣化の進み具合で判断します。
裏返し・表替え・畳替えが畳の張り替え方法で、自分での作業には手間と時間がかかります。
畳の張り替えを業者に依頼した場合の費用相場をチェックして、自分でやるかどうかを判断してみましょう。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買マンション一覧へ進む