近年、婚姻関係を結ばずに子どもを産む方や離婚や別居をしている方は増えています。
シングルマザーの方がマイホームの購入を検討する際、住宅ローンを利用できるのか不安に思うかもしれません。
この記事では、シングルマザーでも住宅ローンを利用できるのか、審査にとおるために必要な年収などについてご紹介します。
住宅ローンの審査を受ける前に、通過するポイントを押さえておくと安心です。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買・投資物件一覧へ進む
シングルマザーでも住宅ローンの利用は可能?
シングルマザーでも住宅ローンの利用が可能なのかどうか、厚生労働省がおこなった調査とあわせて見ていきましょう。
シングルマザーを理由に審査に落ちることはない
結論から申し上げて、シングルマザーでも住宅ローンを利用することは可能です。
シングルマザーやひとり親世帯という事実が不利に働くことはありませんが、同時にハンディキャップとして優遇されることもありません。
住宅ローンの審査では家庭環境に関係なく、平等に審査がおこなわれるので、あらためて審査される項目を確認していきましょう。
住宅ローンの審査項目は、「年齢」「健康状態」「雇用形態」「勤続年数」「勤務先の規模」などが挙げられます。
したがって、シングルマザーであっても条件を満たしていれば、住宅ローンの利用は可能です。
ただし、母親が1人で育児と家事を担い、正社員として働くことは難しいと考える方も多いでしょう。
子どもの行事や役員活動、習い事の送迎などを優先し、時間の都合がつきやすいパートや非正規職員を選択する方もいます。
平成28年に厚生労働省がおこなったシングルマザーの雇用形態に関する調査結果は以下の通りです。
●「正規の職員・従業員」 44.2%
●「パート・アルバイト等」 43.8%
わずかに正規の職員・従業員の数が上回っていますが、同じくらいの割合でパート・アルバイトとして働いているシングルマザーが存在します。
シングルマザーが直接の原因ではありませんが、雇用形態の安定性が問題視されて審査に通過しない可能性があることは覚えておきましょう。
返済能力があるかどうかが重要
住宅ローンの審査では、返済能力が大きなポイントです。
近年、男女の格差がない企業も多く、女性の社会進出は進んでいます。
安定して継続的な収入を得ている女性も多いでしょう。
厚生労働省がおこなったシングルマザーの住居所有状況の調査では、本人が所有する持ち家に住んでいる割合は15%となっています。
賃貸住宅や公営住宅の割合にくらべると少ない数ではありますが、自宅を購入している方は増加傾向です。
また、金融機関は女性向けの住宅ローンのサービスを充実させていて、マイホームの購入を検討しているシングルマザーにとって好ましい状況だと言えるでしょう。
女性特有の病気に対する保険がついていたり金利が優遇されたり、女性をターゲットとした住宅ローンがあるのでチェックしてみましょう。
▼この記事も読まれています
家の購入時にペアローンを利用するメリット・デメリットとは?特徴もご紹介
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買・投資物件一覧へ進む
シングルマザーが住宅ローン審査を通るための年収について
住宅ローンの審査で重視されるのは返済能力であり、返済能力の判断材料となるのが年収です。
シングルマザーが住宅ローンを組む場合、どのくらい年収があれば審査にとおるのでしょうか。
一般的に住宅ローンを組むときに必要とされる年収の目安と借り入れ可能額をご紹介します。
年収の目安
住宅ローンの審査に通過するための年収の目安は、少なくとも200〜300万円は必要だと言われています。
安定性を求めて年収400万円以上を基準にしている大手金融機関もあります。
ただし、求められる年収は借り入れ金の金額によって左右され、一般的な金額の住宅ローンを組むケースにおいての目安だと認識しておきましょう。
年収が高い場合でも、扶養家族が多かったり、車のローンを抱えていたり、そのほかに支出が多い場合などは審査にとおらないかもしれません。
年収の目安は、返済負担率からも算出できます。
返済負担率とは1年に支払う返済額の割合であり、住宅ローンの返済負担率は30〜35%ほどになるように計画すると安定性が高いと言われています。
返済負担率が高いと、ローンの支払いが現実的ではなく、審査に落ちる可能性があるので気を付けましょう。
たとえば年収が500万円の場合、1年あたり150〜175万円の返済になるように住宅ローンを組むと、無理なく返済できるでしょう。
月々の返済は12〜15万円となります。
現在の家賃と比較して大差ないので返済できるだろうと思われるかもしれません。
しかし、この金額はあくまで住宅ローンの返済額であり、そのほかにもメンテナンスや税金など住宅に関わる費用が生じることを念頭においておきましょう。
シングルマザーの場合は、親1人の年収で家族を養わなければならないため、子どもの受験や進学、予期せぬ出来事への資金も考えて計画すると安心です。
住宅ローンの返済に追われて、生活費が圧迫される「住宅ローン貧乏」という状況にならないように気を付けましょう。
審査にとおるためには年収以外の条件も重要
年収が住宅ローンの審査で重要視されるのは事実ですが、この先も持続して収入が得られるかどうかについて雇用形態と健康状態についてもチェックされます。
勤務形態が非正規職員やアルバイト、パート職員だと、企業の業績が影響しやすく、金融機関から失業する可能性を危惧されます。
その点、業績が安定した企業の正社員や公務員は高評価となりやすく、審査に有利でしょう。
また、いくら安定した職を持っていても、健康な体でなくては働き続けることはできません。
住宅ローンの審査では、治療状況や投薬の有無などがチェックされ、契約者の健康状態が判断基準となります。
住宅ローンの契約において、団体信用生命保険の加入を必須にしている金融機関がほとんどです。
団体信用生命保険に加入するときにも健康状態は重要視される項目なので、直近で病気になった方、手術をおこなった方は気を付けましょう。
▼この記事も読まれています
不動産は個人売買できる?そのリスクやメリット・デメリットをご紹介
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買・投資物件一覧へ進む
シングルマザーが住宅ローン審査をとおるためのポイント
シングルマザーが住宅ローンを利用してマイホームを購入するためには安定した年収が必要です。
年収の評価が低いかもしれないと不安に思われる方は、そのほかのポイントを押さえ、審査に通過するように対策しましょう。
ポイント①自己負担金を多めに用意する
住宅購入時に資金の余裕がある方は、自己負担金を多めに用意して借り入れ金を少なくすると良いでしょう。
自己負担金とは頭金のことで、住宅価格からローンの借り入れ分を差し引いた金額のことです。
3,000万円の住宅を購入するときに、自己負担金を1,000万円用意することができれば、住宅ローンで借りる分は2,000万円になります。
自分の年収では高額の借り入れが難しいと感じる場合は、計画的に貯金を増やし、できるだけ多く自己負担金を用意しましょう。
住宅ローンの総額を減らすと審査に通過しやすくなるので、どのように自己負担金を捻出するかがポイントだと言えるでしょう。
ポイント②勤続年数が1〜3年以上
住宅ローンの審査では、勤続年数が1〜3年以上を基準にしている金融機関が多いようです。
新しい職場に勤めて1年未満のタイミングだと審査にとおらない可能性があるので、転職とマイホームの購入は計画的におこなうことがポイントです。
勤続年数は収入が安定しているかどうかを判断するポイントになるため、短期間で転職を繰り返しているケースは審査に不利になるでしょう。
▼この記事も読まれています
セカンドハウスローンとは?一般的な住宅ローンとの違いや審査基準も解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買・投資物件一覧へ進む
まとめ
住宅ローンは審査の基準に達していれば利用が可能なので、シングルマザーだからといって引け目を感じる必要はありません。
審査に通過するには年収や健康状態など、返済能力が重要視されます。
審査にとおるかどうか心配な方は、自己負担金(頭金)を多く用意することで補うと良いでしょう。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市中央区周辺の売買・投資物件一覧へ進む