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「耐用年数」が延びる適切なリフォームとは?内容や注意点をご紹介

リフォームコラム

「耐用年数」が延びる適切なリフォームとは?内容や注意点をご紹介

これからも長く住み続けるために、住まいのリフォームを検討されている方も多いのではないでしょうか。
長期間暮らせる住まいをつくるためには「耐用年数」が延びるリフォームを実施することが重要です。
この記事では耐用年数の意味や、耐用年数が延びる工事・メンテナンス内容をご紹介いたします。

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リフォームで延びる耐用年数とは?

リフォームで延びる耐用年数とは?

そもそも住宅の耐用年数とは、どのようなことを意味するのでしょうか?
実は、不動産の耐用年数には、以下の3種類が存在します。

●法定耐用年数
●経済的耐用年数
●物理的耐用年数


そして先述した3種類のうち、法定耐用年数と経済的耐用年数は、不動産の価値を計る指標であり、実際に長く住めるかどうかとはあまり関係がありません。
そのため、リフォームで重視すべきなのは、3つ目の物理的耐用年数です。
物理的耐用年数とは、簡単にいうと家の寿命のことで、建物が新築されてから劣化して使えなくなるまでの年数を表します。
建物の構造には主に木造・鉄骨造・RC造などの種類があり、建物の構造によって耐用年数は異なります。
一般的にいわれている構造別の物理的耐用年数は、以下のとおりです。

●木造:40~50年
●鉄骨造:50~60年
●RC造:  70年
~120年


実際には、構造の細かい違いや周辺環境の違いによっても耐用年数は多少変動するため、上記の年数はあくまでも目安として判断しましょう。
住宅の物理的耐用年数は、リフォームをおこなうことで先述した耐用年数よりも長く、延ばすことが可能です。
ここからは、耐用年数が延びるリフォームの工事内容やメンテナンス内容をご紹介いたします。

耐用年数が延びるリフォームの工事内容とは?

耐用年数が延びるリフォームの工事内容とは?

住宅の耐用年数は、住宅性能や住みやすさを向上させるリフォームによって、劣化部分や欠陥箇所を改修しながら延ばすことができます。
まずは、耐用年数が延びるリフォーム工事の内容を、大きく3つに分けてご紹介いたします。

耐用年数が延びるリフォーム工事内容①:耐震工事

築年数が経った古い物件にとって、大きな脅威となりうるのが地震です。
とくに新耐震基準が施行された1981年6月1日よりも前に建てられた住宅は、必要な耐震性を備えていない可能性があります。
そのため古い物件の耐用年数を延ばすには、耐震工事が必須だといえます。
具体的には、基礎に鉄筋を入れる工事や、耐力壁を取り付ける工事、構造物の接合に金物を入れる工事などが挙げられます。

耐用年数が延びるリフォーム工事内容②:断熱工事

また建物の構造に関する改修だけでなく、断熱性を高めるための工事もおこなっておくのがおすすめです。
なぜなら断熱性が低い物件は、その分構造や内装が傷むのが早く、老朽化が進行しやすいからです。
断熱性が高まると、物件が傷みにくくなるだけでなく、夏は涼しく冬は暖かい室内になり、暮らしが快適になるでしょう。
季節に応じた暮らしやすい住まいにするためにも、断熱性にはこだわっておくことをおすすめします。

耐用年数が延びるリフォーム工事内容③:内装・設備工事

たとえ安全性が高い住まいでも、日々を過ごす室内や設備が老朽化していれば、長く住み続けることは難しいのではないでしょうか。
そのため構造の安全性や断熱性を確保できたら、内装や設備の工事も検討しましょう。
とくにキッチン・バスルーム・トイレなどの水回りは、リフォームすることで大きく住環境が改善されます。
予算に余裕があれば、壁や床の張り替えなどもおこなうことで、より長く住める環境を整えられるでしょう。

耐用年数が延びるリフォーム工事をおこなう際の注意点

このようにリフォームをおこなうことで耐用年数が延び、長く住める物件にすることができます。
しかしこれはあくまで物理的耐用年数の話であり、法定耐用年数や経済的耐用年数が延びるということではありません。
法定耐用年数が20年と決まっていれば、それがリフォームで延びることはないです。
中古不動産の価値は法定耐用年数の年数で算出されるため、必ずしもリフォームによってその物件の資産価値を上げられるわけではないと、認識しておきましょう。

耐用年数が延びるメンテナンス内容とは?

耐用年数が延びるメンテナンス内容とは?

たしかにリフォームをおこなうことで、耐用年数を大きく延ばすことができます。
しかしリフォームをおこなうには、まとまったお金が必要になります。
とくに構造に手を加える場合は高額な費用がかかる可能性があるので、予算によっては工事できない場合もあるでしょう。
そこでリフォームだけでなく、定期的なメンテナンスも検討しましょう。
古い物件でも、こまめにメンテナンスをおこなうことで、耐用年数を延ばせる可能性があります。
ここでは耐用年数が延びる4つの基本的なメンテナンス内容をご紹介いたします。

耐用年数が延びるメンテナンス内容①:外壁・梁

耐用年数を延ばすうえで重要といえるのが、外壁や梁のメンテナンスです。
物件を支える構造である外壁や梁を定期的に直しておくことは、物件の寿命を延ばすためには必要不可欠といえます。
最低でも5年周期で業者に確認をしてもらい、害虫や湿気などの問題はないかチェックしてもらいましょう。
老朽化が進んでいるようであれば、その部分の修繕をなるべく早めに依頼し、物件の寿命を延ばしていくのがおすすめです。

耐用年数が延びるメンテナンス内容②:内装

外壁などの構造も重要ですが、室内にも目を向けておきましょう。
床はきしんだりしないか、壁にへこみなどはないかを日々確認しておくことで、物件の変化に気づけるようになります。
定期的にチェックし、もし気になるところがあれば、軽く掃除をしたりするだけでも、物件の寿命を延ばすことにつながります。
また定期的に自身でチェックしておくことで、修理などを依頼する必要がなくなり、費用を抑えることもできるのでおすすめです。

耐用年数が延びるメンテナンス内容③:水回り

室内のなかでも、とくにチェックしておくべきポイントが水回りです。
キッチンやバスルームはカビが繁殖する可能性が高く、発生すると設備の寿命を縮めてしまう可能性があります。
またカビは掃除をしていないとすぐに発生してしまい、放置していると掃除で取れなくなってしまうことも。
住人の健康や見た目にも良くないので、発生させないようにこまめに掃除しておき、発生してもすぐに除去するよう、心掛けましょう。

耐用年数が延びるメンテナンス内容④:コンロ周り

カビ同様、日々の生活でできる汚れも、放置しておくとその部分を劣化させてしまいます。
とくに料理などで発生した油汚れはしつこく、こびりついて取れなくなることも考えられます。
そのため水回りの清掃と併せて、コンロ周りも定期的に綺麗にしておきましょう。
気づいたときに掃除をするだけでも、物件の耐用年数を延ばすことにつながりますよ。

まとめ

今回は、「耐用年数」が延びる適切なリフォームについてとその注意点、定期的におこなうと良いメンテナンスの内容をご紹介いたしました。
住宅には新築から劣化して住めなくなるまでの年数を示す「物理的耐用年数」があり、長く住み続けるためにはこの耐用年数を延ばす必要があります。
耐用年数は構造や性能を改善するリフォームで大きく延ばすことができますが、それだけでなく定期的なメンテナンスも有効です。
長く暮らせる住まいをつくりたい方は、今回ご紹介したリフォームやメンテナンスの内容を参考に、住まいの改修を検討してみてはいかがでしょうか?

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